アルティバーブは、コンボリューション・リバーブ(サンプリング・リバーブ)と呼ばれる製品として、今や業界標準とも言えるプラグインです。実在する空間からの音響特性によって最高品質のリバーブ成分を作り出し、その種類はシドニーのオペラハウスからジャンボ・ジェット機のコクピットまでに至ります。CPU効率を向上させ、多くのパラメータやトータル・リコールによるオートメーション機能が備わり、64ビットのOS環境にも対応しました。

ミュージック・プロダクション
各ホールやレコーディング・スタジオの音響特性は、音楽制作にも最適化されています。ビンテージの鉄板リバーブやハードウェアのデータも同様です。一般的なデジタルリバーブ同様の要素を付加する "brightness" と "modulation"、テンポに同期する "ゲート" と "リバース"。あらゆるサウンドをインパルス・レスポンスとして使用し、実験的な音声素材を作成することも可能です。LinkIcon

ポスト・プロダクション
映画、テレビ番組、ビデオゲームなど、映像コンテンツ製作の為の機能も揃っています。トータル・リコールによるオートメーション機能、ドラッグ&ドロップによる新しいインパルス・レスポンス作成、ポータブルなオーディオ機器や撮影現場でのカチンコを利用した音響特性収録、柔軟なチャンネル設定、キーワードによる検索機能などが、新しく備わりました。LinkIcon

Regular 版と XL 版
Regular(レギュラー)版はコンピュータのCPUによって働く仕様で、ステレオ入出力、AAX/VST/AU/MASフォーマット、96kHzまでのサンプル・レートに対応します。XL(エクスエル)版は、5.1chまでのオーディオトラック、384kHzまでのサンプルレートに対応します(AAX DSPへの対応は、メーカー検討中)。ライセンスの管理には、iLok 2/3 USBキーを使用します。

Altiverb 7のリバーブ・ライブラリ

世界中で収録されたインパルス・レスポンス

 
プロオーディオ業界の誰よりもオーディオ・イーズのスタッフは世界中を廻り、素晴らしい音響空間の特性を記録してきました。何百回もの遠征による成果が、アルティバーブ 7に収められています。
 
ロンドンのウェンブリースタジアムからマルタ島の古代洞窟、さらにはパリ、アムステルダム、ベルリン、ニューヨークなどの教会やコンサートホール、レコーディング・スタジオなど様々です。定期的に新しいライブラリがリリースされ、ユーザーは無償でダウンロードして、使用出来ます。

IRブラウザ画面

 
ビジュアル要素が充実したBrowser(ブラウザ)画面により、インパルス・レスポンス(空間の音響特性データ)の膨大なライブラリにアクセスすることが、とても簡単になりました。
 
各空間の画像をクリックするだけで適用されます。ギャップの無いデータ読み込み、空間サイズによる分類、ワン・クリックによる「お気に入り」設定なども、このブラウザ機能の一部です。キーワードによる検索や、新しいインパルス・レスポンスのダウンロード及びインストールも、ワン・クリックでOKです。

ミュージック・プロダクション

コンサート・ホールやスタジオ

演奏収録の場として、世界的に需要の高い施設の音響特性が収められています。オーケストラの音源にはベルリン、LA、ウィーン、アムステルダムのコンサートホールの残響が活躍します。伝説的なレコーディングスタジオ、フランスの大聖堂、インドのGol Gumbaz、ロンドンのウェンブリースタジアムまで、幅広い選択肢が揃います。

ビンテージ・ギア

ビンテージ機と呼べるリバーブや、反響室のデータも、膨大な数が収録されています。プレート、スプリング・リバーブの他に、480や224、RMX16やEMT240など、デジタル機器のデータも使用出来ます。フランク・シナトラやビーチボーイズが使用した機器など、クラシックなサウンドを再現する際に最適なエコーが手に入ります。

実験的サウンド

あらゆるサウンドのオーディオ・ファイルを、インパルス・レスポンスとして使用することが出来ます。例えばピアノの演奏や、グラスの割れる音、人の話し声、雷やドラムのループ音源なども試してみて下さい。

音源の位置調整

ウィーンのホールでの音響特性収録には存分に時間が費やされ、収録されている全ホールのステージや空間において、音源の位置を正確に調整可能とするアルゴリズムが実現化しました。この Positioner 機能は、物理的にも正確な音源配置によって、驚くほど現実感の高い空間を作り出します。

ゲート機能とプリ・ディレイ

オーディオに対して、より効果的となるよう、音符単位で調整可能なゲート機能が備わっています。テンポに合わせることも可能です。どのリバーブも全て逆再生可能で、ゲート同様の調整が利きます。プリディレイも同様に働き、音楽のブレイク部分などで曲のテンポに合った効果を与えることが簡単です。

ブライトネスとモジュレーション

新しいパラメータ "Brightness" によって、一般的なデジタルリバーブの要素が現実の音響特性に付加されます。EQ調整では得られない、特定の高域成分です。"mod(モジュレーション)" を通ると、同じ音源が続けて鳴った場合でもリバーブは異なる響きとなり、原音とは異なる音色の残響が得られます。

 

様々な参考映像

ポスト・プロダクション

ポストプロダクション用ライブラリ

映像コンテンツ向けに収録された音響特性データを、何百も収録しています。18種類のベッドルーム、30種類の自動車内、列車、ボート、多数の街路、森、ボーイング747の機内、クラブ、競技場、クローゼットや物置にまで至ります。

トータル・リコール

インパルス・レスポンス(IR)の切り替えを含めて、ほぼ全ての機能がオートメーション機能に対応しています。互換性の為にスナップショットの機能は残されていますが、これから新たに使用する必要はなくなります。

オリジナルのリバーブを作成

自身のIRを作成するには、スウィープ音を録音した.wavファイルをドラッグ&ドロップするだけです。Tivoli社のラジオ、陸上競技ピストル、世界中で主に使用されるカチンコを利用して、撮影現場の音響特性を記録することも可能です。

キーワード検索

イメージ通りのリバーブを求めて、もう何百もの設定を試す必要はありません。強力な検索機能が新しく備わりました。例えばmetallic resonances、bed room、brick roomといったキーワードを入力すると、使用するべき空間の候補が瞬時に探し当てられます。

Similar(シミラー)

設定したリバーブが、今一つイメージ通りではない…。このような場合、EQやdampを調整するのも良いですが、新しいSimilarボタンを試してみて下さい。クリックすると、現在選択している内容と特性の似たインパルス・レスポンスが選び出されます。

壁越し、床越し、ドア越し

壁、ドア、床越しの残響データもたくさん収録されています。ドアの向こうからの声、隣の部屋のパーティ、階上から聞こえるピアノのレッスン、そんな音声を再現するのも実に簡単です。"next door wall & floor" カテゴリーをチェックしてみて下さい。

動作環境

iLok 2/3 USB キー

 
Altiverb 7.1以降のオーサライズとライセンス管理には、必ずiLok 2(別売)以降が必要です。以前の青いiLokは使用出来ません。
 
チャレンジ & レスポンスと呼ばれる、ハードディスクへオーサライズ情報を記録する方式には対応していません。
 

対応OS とフォーマット

 
Mac OS 10.5 Leopard以降、Intel CPU : AAX、VST、AU、MAS
 
Windows 7、8、10 : AAX、VST
 

Pro Tools と AAXフォーマット

 
Altiverb 7.2以降は、32bitと64bitのAAX Nativeフォーマットに対応し、Pro Tools 10.3.8〜2018で動作します。
 
RTAS/TDM環境(Pro Tools 8〜10.3.7)では、Altiverb 7.0.5を使用しますが、最近リリースされているIRデータを使用出来ません。
 
Mac OSX 10.8でPro Tools 10と11を共存させている場合、最新のインストーラにより、いずれの環境でもAltiverb 7がご使用頂けます。
 

動作検証済ホスト・アプリケーション
 
Ableton Live 8〜10
Cubase 4〜9.5
Digital Performer 7、8、9(Altiverb 7.0.5 で DP7を、7.1以降で DP8と9をサポートします)
Logic Pro 8、9、X
Nuendo 4〜8
Pro Tools HD/Ultimate、Native 8〜12、2018(上段右の「Pro Tools と AAXフォーマットについて」参照)
Pyramix 8〜11
Reaper 3、4、5
Sequoia / Samplitude 11〜13
Vienna Ensemble Pro 5、6
Wavelab 7〜9
※以上は、Audio Ease 社による英語OS環境での検証結果です。