AUDIO EASE - Altiverb 8

 

まずは、公式動画をご覧ください(日本語字幕あり)

 

 

ソフトウェア初のコンボリューション・リバーブ

 
Altiverb/アルティバーブは、実在する空間の音響特性を録音素材やライブ・サウンドに適用することで、あたかもその場所で再生されているかのような効果を与えるプラグインです。収録されている空間の情報は、シドニーのオペラハウスからスコットランドの地下重油貯蔵タンクまでに至ります。

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

Altiverbのインパルス・レスポンス(IR)

 

世界中で収録されたライブラリ

 
Audio Ease(オーディオ・イーズ)社スタッフは、プロオーディオ業界の誰よりも世界中を廻り、素晴らしい音響空間の特性を記録してきました。数百回もの遠征による成果が、Altiverb 8に収められています。ロンドンのウェンブリー・スタジアムからマルタ島の古代洞窟、さらには東京、パリ、アムステルダム、ベルリン、ニューヨークなどにおけるレコーディング・スタジオ、コンサート・ホール、教会など様々です。

IRブラウザ画面

 
ビジュアル要素充実の画面が刷新。膨大なインパルス・レスポンス(IR/空間の音響特性データ)ライブラリへのアクセスが、さらに容易となりました。画像のクリックのみで適用、継ぎ目のない読み込み、相似空間の提示、残響時間による分類、お気に入り設定も、ブラウザ画面による機能の一部です。キーワード検索や新しいIRのダウンロードとインストールも、1クリックで完了。

コンサート・ホール
 
ベルリン、シドニー、ウィーン、マサチューセッツなど、40以上ものコンサート・ホールにて、あなたの音楽を再生することができます。その多くが、指揮者の選ぶ世界のトップ10にランクされる施設です。

スコアリング・ステージ
 
アメリカ東西両海岸における第一級のオーケストラ用スタジオも収録。これらの中には、既に存在しない施設もありますが、そのサウンドはAltiverbと共に残っています。

レコーディング・スタジオ
 
世界レベルのレコーディング・スタジオにおける、ライブ・スペースやエコー・ルームを多数収録。東京からパリにまで至ります。

日常空間
 
ポストプロダクションのカテゴリーには、様々な空間を収録。バスルーム、トイレ、台所、野外のほか、電車、乗用車、飛行機など多くの交通機関に加えて、博物館、巨大ドーム、水道管など、少し変わったサウンドも。

 

"リバーブのライブラリは、スピーカーを伴う
25年もの収録旅行による成果です"

 

ビンテージ機器
 
クラシックなリバーブのハードウェアによるサウンドも、膨大な数を収録。EMTの鉄板リバーブやスプリング・リバーブに加えて、480、224、RMX 16、250などのデジタル機器も見つかります。フランク・シナトラやビーチボーイズに使用されたエコー・ルームもあり、クラシックなサウンドを再現するうえでも最適でしょう。

オリジナルのリバーブを製作する

専用のスウィープ音声ファイルと付属のユーティリティ・ソフトウェア "IRTool"を使えば、自身で任意空間の音響特性をキャプチャのうえ、Altiverb上でリバーブとして使用することができます。
 
公式動画をチェックのうえ、マニュアルに記載されている手法に従ってください。

主な設定項目

 
豊富なインパルス・レスポンスのライブラリだけではありません。コンボリューション・リバーブのサウンドを形成する、考えられたパラメータを備えています。

ディケイ
あらゆるリバーブに不可欠なパラメータは、Altiverbでも重要です。どのIRにも急角度となる減衰値を適用して、残響時間を短く調整可能。しかも空間の特性は保たれます。

ブライトネス

選択したIRの周波数形状に合わせて、一般的なアルゴリズムのリバーブ成分がミックスされます。空間の特徴を変えることなく、高域成分を増強します。

ダンピング
3帯域のマルチバンドで、残響時間を設定。例えばリバーブ・タイムを、ローエンドのみ抑えることも可能です。残響波形グラフに調整が表示されます。
ステージ・ポジション

余すところないほどのIR収録を、ウィーンのコンサート・ホールにて実施。他ホールのステージや空間においても、入力音源を正確に配置できるアルゴリズムが出来上がりました。このPOSITIONER - ポジショナー機能による物理的に適切な音源配置は、驚くほどリアルなオーディオ・パノラマを作り出します。

イコライザー

4バンドのうちBASSとTREBLEはBaxandall(帯域固定型の1つ)で、位相が180度以上シフトされないよう設計されています。

サイズ
選択した空間(IR)の大小を調整。空間のモードや共鳴、初期反射、リバーブテイルを変更します。

プリディレイ
IRの出力をフェード・インさせたり、DAWのテンポに合わせて音符単位で遅延させることもできます。

NEW in Altiverb 8 - 新しい仕様

Dolby Atmos®出力対応
多数のマイク位置で収録されていた従来のIRは、Atmos互換のリバーブを最大9.1.6chで実現。新装備のメーター表示とミキサーで、各出力を調整可能です(XL版のみ)。

クラウド・サイズ

この値を下げると、リバーブ成分が入力音声の位置周りに絞られていきます。その音源がパン動作すると、リバーブ成分も追従(XL版のみ)。

出力ミキサー

SOLO/ソロ、MUTE/ミュート、GAIN/ゲイン、DELAY/ディレイなど、出力セクション各々の設定が可能(XL版のみ)。


画面サイズ
70〜125%の固定値で、プラグイン画面のサイズが調整可能

M1〜対応
Intel CPUに加え、Appleシリコン搭載環境のMacをネイティブ・サポート

継ぎ目、ノイズなし
IRの切替、パラメータ変更、ステージ・ポジション使用時も、音声の継ぎ目が無くスムーズ。ノイズも生じません。


パン追従リバーブ
最大9.1.6chのサラウンド・バスに使用のうえ、音源をセンド。モノのリバーブが入力音声の動きに追従します(XL版のみ)。

検索機能の向上
新しく設計されたブラウザ画面は、必要とするIRの検索が、より速く正確に。

IRTool
ユーザー自身のリバーブを製作するためのソフトウェア・ツールが付属。最大9.1.6ch出力に対応します。

オーサライズ情報
従来のiLok USBキーに加えて、コンピュータ本体にライセンス情報を記録可能。iLokアカウントのみで運用可能です。

VST3フォーマット
Live、Cubase、Nuendo、DPなど、プラグイン互換がVST3フォーマットのDAWでも使用できます。

NOT NEW in 8 - 従来通りの仕様

 

  • 上位互換:2006年以降のAltiverbを使用したDAWプロジェクト・ファイルは、Altiverb 8の環境でオープン可能
  • Altiverb 7に収録されていたIRは、すべて継承
  • 随時リリースされる新しいIRは、無償で取得可能
  • 不具合修正やサポートに対して、毎年の料金は発生しません
  • ライセンスの売却やユーザー間の移行は認められています
  • パラメータの多くは従来通り:リバーブ・タイム、アタック、ブライトネス、プリ・ディレイ、EQなど
  • 革新的なステージ配置機能(POSITIONER)により、バンド、アンサンブル、オーケストラのメンバーすなわち音源を、ステージ上の適した箇所に配置可能

動作環境ほか

システム要件

 
iLokアカウント
Altiverb 8のオーサライズ情報は、従来通りiLok 2/3 USBキーまたは使用コンピュータ(要iLokアカウント)に記録することができます。iLokクラウドには対応していません。
 
 macOS
Mac OS X 10.14(Mojave)〜 macOS 15 Sequoia
 
Windows
後日、対応予定。Windows PC環境においては、Altiverb 7をご使用ください。
 
8GB以上の空き容量
音響特性データであるIRライブラリは、約8GBです。コンピュータ・システム内の、任意のディレクトリに置くことができます。
 

検証済みホスト・アプリケーション

 

Ableton Live 11
Cubase 13
Digital Performer 11
Logic Pro X
Nuendo 13
Pro Tools 2022-2023
Wavelab 11
 
Windows環境は、今後の対応予定です。
 
以上は、Audio Ease社による英語OS環境での検証結果です。
 

プラグイン・フォーマット

 
AAX Native
Audio Unit(AU)
VST3
 
MASフォーマットには対応していません。Digital Performer(DP)においてはAU使用を推奨
 
すべて64bit動作、Mac環境はIntelに加えてAppleシリコンにネイティブ対応(macOS Universal)

入出力チャンネル仕様ほか

 
Altiverb 8 Regular
モノラル、ステレオ2ch入出力
最大96kHzのサンプリング・レート対応

Altiverb 8 XL
モノラル 〜 最大9.1.6ch入出力
最大384kHzのサンプリング・レート対応