コンサート・ホール(large)

Snape Maltings

英 サフォーク州
 
作曲家のベンジャミン・ブリテンは、かつて醸造用モルトが生産されていた場を、自身らが設立したオールドバラ音楽祭の新拠点としました。そのメイン会場であるSnape Maltingsは、エリザベス2世列席にて1967年オープン。現在は同音楽祭における通年演奏、教育、アーティスト育成のキャンパスとなっています。
 
かつて英国指揮者サイモン・ラトルは、ロンドンに「バーミンガムやマンチェスター、あるいはスネイプ・モルティングのような」質の高いホールが不足していると述べたとのこと。AUDIO EASE社スタッフは、同施設のトム・テイラー氏から招待されてIR収録を実施。Genelec 1037と6本のDPA4006を使用。

コンサート・ホール(medium)

Hertz

オランダ ユトレヒト
 
複数の音楽関連スペースを有するTivoliVredenburg内の、中規模コンサート・ホールです。多用途が見込まれるサウンドは、すぐにAUDIO EASEスタッフのお気に入りとなりました。もしも1つのIRによるスピン・オフ製品が作られるとしたら、この空間かもしれません。
 
半円形の広い空間に設置されているのは座席のみ。どの場所においても観客と出演者の距離が近く、2つのバルコニー席からもステージを一望できます。全面が木製の内装と座り心地の良いシートは、より暖かく親しみのある雰囲気を醸し出します。

レコーディング・スタジオ

Allaire Studios

アメリカ ニューヨーク州 ショカン
 
音楽業界トップの才能達の要求に応えながら、都市部のスタジオとは全く異なる施設を有しています。このスタジオほど造りが美しく、思案と創造性を促すレコーディング環境は、思い付きません。技術的かつ音響的にも最高峰であるという点で、宿泊設備を備えたスタジオを体現していると言えるでしょう:収録/ミキシング・ルームには巨大なNeve卓、ホールにはさらに大きなSSL卓があります。
 
使用者リストは凄いもので、デヴィッド・ボウイ、ノラ・ジョーンズ、ティム・マグロウ、ジョーン・バエズ、ジプシー・キングズ、ティム&ニール・フィン、カサンドラ・ウイルソン、ジェームズ・ゴールウェイ…アーティストの多くは、インタビューでスタジオを賞賛しています。New York Observer誌によると、ボウイはスタジオの近辺に広大な土地を買うまでに至りました。
 
此処にアーティストが集うのは、都会から離れた環境、息を呑むような景色、巨大なスタジオ空間、最先端の設備、そしてスタッフによるものです。John StorykとGeorge Augspurgerが設計した両スタジオの設備は、幅広い調整が可能となっています。

Hansa Studios - Meistersaal & Live Room

ドイツ ベルリン
 
ハンザ・スタジオは、ケーテナー通りにあるレコーディング・スタジオです。ベルリンの壁に近かったことで「Hansa Studio By The Wall」と知られ、ヨーロッパで最も求められるスタジオの1つに位置付けられています。
 
絨毯敷きで天井が低く、非常に広いLive Roomに加えて、もう1つのライブ・スペース、Meistersaal(マイスターザール)でも収録が可能です。特別な壁の造りにより、とても静かな空間となっています。広々としたMeistersaalと、タイトなサウンドのライブ・ルームでは、多くの伝説的な録音が数十年にも渡って行われてきました。

studio GREENBIRD - studio-1

東京 新宿

1977年、新宿にStudio TAKE ONEが開業。最先端のレコーディング技術が数多く取り入れられていたことにより、当時における大きな技術的進歩を遂げたスタジオと認知されていました。1985年に同社は、George L. Augspurger氏、スタジオ建築家のJack Edward氏(LAのサンセット・サウンドも手掛ける)との共同で、後のG Studioを造設。60㎡ものライブ・スペースは、高さ5mの逆V字型・木製拡散パネルと可動式の調整カーテンを備え、音響的に時代を先取りしていたと言えるでしょう。1999年、杉並のスタジオ・グリーンバードがStudio TAKE ONEを引き継ぎ、名称を変更。G StudioもStudio Greenbird 1stと改名のうえ、超大型のNEVE VRコンソール(72ch入力)を導入。数十年もの長きにわたり、国内ミュージシャンを中心に数えきれないほどのレコーディングが行われました。
 
2020年3月、多くの音楽業界関係者から惜しまれながらスタジオは閉鎖。以下の方々を中心に、Studio-1とStudio-3の音響特性(IR)が収録されました。

古賀健一:lit.link/xylomaniastudio
岡瀬晶彦:imdb.com/name/nm1187817/
田中修一:imdb.com/name/nm4832740/
冨田和彦:imdb.com/name/nm3489201/
 
※IR収録作業の写真(プラグイン内の画像を含む)by 沼田進
 
IR収録のレポート
池部楽器店 イケベデジタルタワー:ikebe-digital.com/?p=12923
サウンド&レコーディング・マガジン:snrec.jp/entry/2020/05/01/160000
 
"Greenbird Altiverb IR Recording Project 2020" 賛同・協賛クレジット:x.com/kogaken1207/status/1866793890877186475

studio GREENBIRD - studio-3

東京 新宿

Cello Studios - live room 1

アメリカ カリフォルニア州 ロサンゼルス
 
サンセット通り6000番地に位置するCello Studiosには、これまでに造られたなかで最高のサウンドと、多くの人々が認めるライブ・ルームがあります。
 
1952年設立、当時のユナイテッド・ウェスタン・スタジオは、驚異的な数のヒット・ソングが生まれた場でした。過去50年もの間、カウント・ベイシー、デューク・エリントン、スタン・ケントン、レイ・チャールズ「愛さずにいられない」、エルヴィス・プレスリー、ジョニー・リヴァース、ビーチ・ボーイズ「ペット・サウンズ」、フランク・シナトラ「It Was A Very Good Year」、ママス&パパス、ローリング・ストーンズ、エルトン・ジョン、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンなど、数多くの名曲が録音されています。未だ多くのミュージシャンにとって、ファースト・チョイスです。
 
https://en.wikipedia.org/wiki/EastWest_Studios


Cello Studios - Live room 2

アメリカ カリフォルニア州 ロサンゼルス

Bill Putnam Echo Chambers

アメリカ カリフォルニア州 ロサンゼルス
 
Cello Studioのエコー・ルーム 2、4、5は、ビル・パットナムによる伝説的な"人工"リバーブです。ビーチ・ボーイズやフランク・シナトラの録音において、多用されました。このIRはパッチ・パネルの右側で収録されており、配置も含めて、備え付けのスピーカーとマイクを使用しています。ルーム1つの写真しかありませんが、他の2つは何年もの間、開けられておらず、入ることが出来なかったのです。

Sound Kitchen

アメリカ テネシー州 ナッシュビル
 
米国南西部で最も名高いレコーディング・スタジオであるサウンド・キッチンには、2つの収録スペースがあります。
 
Big Boyは美しく、45×74フィートの広いスタジオで、4,000平方フィートの空間における全ての隅では、それぞれ多彩なサウンドが得られます。Studio Aは、分厚いカーテンによって、全くのウェットからドライまで調整可能です(IRはウェットで収録)。
 
IR収録はジョージ・マッセンバーグ氏所有のGenelecと、AUDIO EASE所有のDPA4006が使用されました。 

SARM West Studios

イギリス ロンドン
 
「天国への階段」「伝説のチャンピオン」「リラックス」「Stir it Up」「Slave to the Rhythm」そして「Do They know It's Christmas」など、このスタジオで録音された有名な作品は、数え出したらきりがありません。
 
アイランド・レコードの創立者であるクリス・ブラックウェルによってロンドンに建てられ、現在の所有者はトレヴァー・ホーンです。
 
ここで録音された作品は、誰のコレクションにも入っているであろう、貴重な場所の1つです。ライブエイド(1985年)でも映っている、広くてオープンなLive Room 1のIR収録には、AUDIO EASE所有のDPAに加えて、永く備え付けらているマイク4本のセットも使用されました(U87、M201)。
 
その他にも3つのIRデータが収録されています。ボブ・マーリーによる楽曲のほとんどが録音された、小さめのLive Room 2、残響が抑えめで現代的な造りのLive Room 3、そして多くの作品でエコールーム代わりに使用された、階段の吹き抜け空間です。

The Church studio

イギリス ロンドン
 
教会であった建物の一部を、84年にユーリズミックスがアルバム制作の為に借りたことが始まりです。80年代以降、彼らの名声と財産は巨大となり、建物をBura and Hardwickから購入、スタジオに改築。デイヴ・スチュワートが関わる作品の多くもレコーディングされた他、ボブ・ディラン、レディオヘッド、エルヴィス・コステロ、デペッシュ・モードらも使用しています。
 
'13年にアデルのプロデュースでも知られるポール・エプワースが購入。音響会社とスタジオ設計会社の協力により、21世紀に相応しい複合スタジオへと改築されました。
 
IRは、ある大規模なセッションの準備中に収録。カーテンの一部が広げられていたこともあり、空間の大きさ、深さを感じるサウンドとなっています。

Clearmountains Echo Chambers

 
ボブ・クリアマウンテン氏が、自身のエコー・ルームによるサウンドを、世界中のAltiverb 7ユーザーにシェアしてくれました。
 
低域がやや早めに減衰していく残響は、自身のエコールームを、実際に利用している方法で収録されました。彼の好みは、部屋のドアを開けたままのようです。2秒程のブライトな音色は、60年代のモータウン楽曲で聴かれるものに、やや似ているかもしれません。
 
このエコールーム(によるリバーブ)は、1994年以来、彼がミキシングを手掛けた、ほぼ全ての楽曲で使用されているとのこと。ロビー・ウイリアムズ「Intensive Care」、ボン・ジョヴィ「These Days」、エイミー・マクドナルド「This is the Life」などは、その一例です。

Hook End, SARM Studios

イギリス ロンドン
 
ロンドン西部のSARM studios Hook Endは、究極の宿泊施設を伴うスタジオとして、NY州のAllaire studiosと競う存在です。
 
14のベッドルームがあるエリザベス朝の邸宅、Hook End Manorには幾多の納屋、改築した倉庫、パドック、馬小屋があり、単なるトレバー・ホーンと家族のホームではありません。そこで暮して音楽を制作するセレブリティとプロデューサーとの結び付きの場でした。デヴィッド・ギルモアは、ピンクフロイドの87年のアルバムの一部を、この邸宅内スタジオで録音しました。当時の10年前にリリースされたアルバムのプロモーションで使用された豚の風船は、倉庫の1つに納められています。ギルモアはHook End Manorを、マッドネスやモリッシーをプロデュースしたクライブ・ランジャーとWinstanley Productionsに売却しました。
 
'90年代早期にトレヴァー・ホーンはスタジオを買収、家族の住居に改築しました。スヌーカー部屋には、細部まで凝ったチューダー様式の板面と石造りの暖炉があり、ホーンがシールの2ndアルバム制作の為に3カ月を過ごした後は、お気に入りとなりました。「僕達は一緒によく笑ったし、スヌーカーが得意になっていたよ。」
 
広々としながら音響的には抑えめのライブ・ルーム、煉瓦の素晴らしいドラム・ルーム、残響の短いブースの3箇所でIRは収録されました。4本のDPA 4006とGenelec 1037を使用。

Dark Horse cabin drum room

アメリカ テネシー州 フランクリン
 
ナッシュビルから30マイルもの距離にも関わらず、多くのバンドがやって来る理由の1つは、石壁と高い天井のドラム・ルームが生み出す、素晴らしいサウンドに間違いないでしょう。Cabinという、Dark Horseスタジオに多数あるレコーディング・ルームの1つです。
 
ある月曜日の朝早くにAUDIO EASEのスタッフは、ジョージ・マッセンバーグ氏のGenelec 1032と自身愛用のDPA4006を持参のうえ、IR収録にスタジオを訪れました。録音作業と写真撮影を手伝ってくれた、Russell Wolff氏に感謝を述べています。 

Omnisound

アメリカ テネシー州 フランクリン
 
ナッシュビルにあるトップのレコーディング・スタジオの中でも、Omnisoundの名前は知られています。
 
AUDIO EASEのスタッフは、最も重要であるメインのトラッキング・ルームを訪れて、IRを収録しました。ジョージ・マッセンバーグ氏のGenelec 1032と自身愛用のDPA4006を使用。録音作業と写真撮影を手伝ってくれた、Russell Wolff氏に感謝を述べています。 

Westlake Audio - Studio D

アメリカ カリフォルニア州 ロサンゼルス
 
30年以上もの間、LAのサンタモニカにあるWestlake Audioは、トップ・アーティスト達のホーム・スタジオでした。マイケル・ジャクソン、スティービー・ワンダー、プリンス、フィル・コリンズ、ガース・ブルックス、ビージーズらです。
 
Studio Dは、Westlakeを代表するスタジオです。広大なコントロール・ルーム、ラウンジ、そして1120平方フィートものトラッキング・ルームです。

Clubhouse

アメリカ ニューヨーク州 ラインベック
 
Clubhouseは世界レベルの宿泊レコーディング施設で、マンハッタンから北へ90分程の、美しくて静かな場所にあります。クラブハウスのリラックスした雰囲気だけでなく、重視されるのは31 x 29フィートのトラッキング・ルームです。広く活き活きとした響きで、ダンピングを極力抑えた収録により、IRは開放感のある木製ドラムのようなサウンドとなりました。

Edison

アメリカ ニューヨーク州 マンハッタン
 
マンハッタンの中心にあるEdison recordingは、広々とした空間であり、穏やかで均等に拡がるルーム・サウンドです。豊かな沿革がありながら、商業スタジオとしての営業は終了しました。現在は、レニー・クラヴィッツを含めたオーナー間でのプライベート使用に限られています。

Ferber studio A and B

フランス パリ
 
1973年にRené Amelineが設計した、Ferberの有名なスタジオです。この40年もの間、セルジュ・ゲンズブール他、多くの有名な仏人ミュージシャンが利用するだけでなく、最近ではフランツ・フェルディナンド、ジャミロクワイ、ミューズ、ファイスト等、世界中からレコーディング/ミキシングの為に訪れています。
 
Studio A は約99平方mで、バンドメンバー各自の楽器が干渉し合うことなく、録音が出来る程の大きさです。どの部屋もとても静かで、とりわけStudio Aは「大聖堂」とも呼ばれています。
 
Studio B は小さな造りで、大きなミキサー卓がコントロール・ルームにあります。Studio A 同様の音響処理が成されており、ドラムを録音するにも適した空間です。

Davout Studios

フランス パリ
 
スタジオAは、AUDIO EASEスタッフがヨーロッパで訪れた、最も大きな収録ルームの1つです。素晴らしい音響として知られたエリア、4つに区切られたブース、ギャラリーによる構成です。
 
このスタジオの歴史は驚くべきものです。皆が集う街の、皆が集う場所であり、この空間のサウンドは、ローリング・ストーンズ、U2、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、プリンスらの楽曲にて耳に出来ます。
 
スタジオCは、80平方メートルの五角形で大理石、天井が斜めの空間です。音響の明るい特性と大きな拡がりは、このスタジオのサウンド・キャラクターを際立たせています。厚手のカーテンでアンビエンスを調整可能ですが、このIR収録中は広げませんでした。

Jet Studios

ベルギー ブリュッセル
 
Jet Studiosはヨーロッパの中心、ブリュッセルにあります。1942年にデッカ・レコードが設立、ベルギーでは最古であり、ヨーロッパ内でも最も歴史あるスタジオの1つで、国際的なアーティストが訪れました。エディット・ピアフ、シャーリー・バッシー、バーブラ・ストライサンド、アラン・ドロン、カテリーナ・ヴァレンテ、ジルベール・ベコー、最近ではマニック・ストリート・プリーチャーズや、米国ロックバンドのライブが使用しています。
 
素晴らしい音像によるものか、あるいは全くの幸運だったのかもしれませんが、ライブ・エリアの音響が、このスタジオの伝説を作ったのは事実です。広さ135平方メートル、高さ7メートル、そして2つのブースは、バンドを丸ごと収録するうえで、非常に快適な空間と言えます。今日では、特にジャズのミュージシャン達らが好んで使用しています。

Fattoria Musica

ドイツ オスナブリュック
 
オスナブリュック市にあるFattoria Musicaは、宿泊施設のあるレコーディング・スタジオです。建物は、古くからの美しい農場に面しており、ドイツ国内外において、ミュージック・プロダクションのための重要な施設の一つとされています。
 
音響特性が収録された空間は、大人数編成のレコーディングにも余裕のスタジオA /ライブルーム、バンドの収録も可能なスタジオC、そしてエコー・ルームとしても使われている、石壁のラウンジ・ルームの3つです。

Wisseloord - Studio 1

オランダ ヒルフェルスム
 
ヨーロッパ北西エリアでは、最も知られたライブ・ルームの1つです。
 
U2、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド、ミック・ジャガー、ポール・マッカートニー、スティング、メタリカ、UB40、デヴィッド・リー・ロス、マイケル・ジャクソン、パコ・デ・ルシア、ボン・ジョビら、錚々たるミュージシャン達が、このスタジオにてレコーディングを行っています。 


Sound on Sound Studio

アメリカ ニューヨーク州 マンハッタン
 
45番街にあるSound On sound Recordingには、多用途で大きな収録空間である、Studio Aがあります。50セントからエリック・クラプトンまで、トップ・クライアントが利用するスタジオです。30 x 26フィートの大きさにより、活き活きとしたサウンドで、ブースを幾つか備えています。
 
スタジオと各ブースのドア類は、閉められた状態でIRは収録されました。

Chapel Studios

オランダ ティルブルフ
 
この国定史跡であった教会は、1990年まで礼拝所として使用されていました。'91年、アイントホーフェン工業大学の音響コンセプトによって、この敷地はレコーディング・スタジオと変わりました。
 
Chapel Studiosの誕生です。当初はオーナーのみによる使用でしたが、程なくしてネオ・ゴシック調・チャペルでのクラシック楽曲演奏に興味を示すグループが、徐々に現れます。Edison Classic Music賞を獲得後は、国際的に知られるようになりました。以来、多くの世界的な音楽家が、アルバムやラジオ番組の録音に訪れています。
 
2つの設定で、IRは収録されています。1つは従来通り、チャペル内の縦横サイズに合わせています。もう1つは、小規模グループ演奏を録音する際のマイク配置です。

スコアリング・ステージ

Kaufman Astoria

アメリカ ニューヨーク
 
AUDIO EASE社が "proudly presents" と掲げてリリース。カウフマン・アストリア・スタジオのLive Room Aは、米国・東海岸最大で最高のスコアリング・ステージの1つです。70人編成のオーケストラも収容可能で、このIRをリリースした時点では、Altiverbに収録されたスコアリング・ステージで最高でなくとも、間違いなくベストなサウンドの1つです。高音の減衰も少なく、大きく解放的な響きです。トニー・ベネットやプラシド・ドミンゴなど、顧客リストには錚々たる人物が名を連ねます(Tony Bennett / Lady Gaga「Cheek to Cheek」、Placido Domingo「Verdi: The Tenor Arias」)。

Fox Scoring Stage

アメリカ ロサンゼルス
 
過去70年に渡るFox Musicの貢献は、映画とテレビの音楽分野を超越したものです。「慕情」「こんぺい糖のお舟」「ローラ殺人事件」「M*A*S*H」などの文化的功績が、Foxのこの部門によって成し遂げられました。
 
その歴史は、創設者であるアルフレッド・ニューマンの家族の歴史と不可分であり、遺産です。Fox Musicの最初の長であった彼は、1930年にハリウッドへやって来ました。ニューマン家の次世代であるトムとデヴィッドに引き継がれ、家族はアカデミー賞に70度以上もノミネートされました。
 
遺された作品と過去、現在、未来における映画音楽への貢献を讃えるため、Fox Musicは最近、このスタジオをニューマン家に捧げました。

The Tracking Room

アメリカ テネシー州 ナッシュビル
 
Tracking Roomは、Music Cityと呼ばれるナッシュビルにおいて、プレミアムなレコーディング・スタジオの1つです。スタジオ設計者として名高いTom Hidleyの指揮の元、1990年代中盤に造られました。
 
Hidleyによる、ドイツ式「フローティング・フロア」の見事な実現は、文字通り建物内に建物を造り、非の打ち所がない音質を実現しました。世界の最も知られたアーティストやミュージシャンの多くを、この6,500平方フィートのクリエイティブな空間に引き寄せたのです。
 
IRは、ジョージ・マッセンバーグのGenelec 1032と4本のDPA4006で収録されています。

Teldex Recording Studio

ドイツ ベルリン
 
ベルリンの緑豊かな公園内にある、5000平方メートルもの私有庭園を通って、大きな白いレコーディング・スタジオに向かうと、どうしてTeldexスタジオが、世界最大規模のクラシック音楽遺産を有するドイツで、最も名高いレコーディング・スタジオであるかが、分かって来るでしょう。
 
何十年もの間、Teldex Studio BerlinはTelefunken社・録音部の本拠地で、後にTeldex Classicsチームのホームでした。クラシックからポップスまで、何百の伝説的なレコーディングが行われたスタジオは、DVD-Audioなどの革命的な技術開発の場でもありました。

Filmorchester Studio 2

ドイツ ベルリン
 
この立派なオーケストラ収録のスタジオは、1952〜53年に造られました。East German Broadcast内・2つのラジオ・スタジオのうち、サイズが小さい方です。
 
1949年、ベルリン4区域の全ジャーナリスト(米、仏、英、露)は、古い放送局ビルのMasurenalleに駐在となりました。
 
ドイツが2つに分裂したあと、ロシア部門のジャーナリストはMasurenalleを離れねばならず、そこで東ドイツ政府は、放送局を新たに建設することにしました。Nalepastrasseという地域が適した場で、はじめにプロパガンダの為のラジオ局を新設したあと、音楽制作施設を設立しています。40年の間、ここは2つの交響楽団、1つのストリング・ダンス・オーケストラ、1つのビッグバンド、1つのラジオ合唱団のホーム・スタジオでした。

Paramount stage m

アメリカ カリフォルニア州 ロサンゼルス
 
この伝説的なスコアリング・ステージ・Mが無くなってしまう数週間前、AUDIO EASEスタッフは、この場で収録された音声ファイルを受け取りました(エンジニア:Brad Cobb氏)。
 
4,500平方フィートのスタジオは、20〜65人の演奏者に適しており、かつてマーク・アイシャム曰く「サイズ感と親密感が同居している」。パラマウントの録音技師・Paul Wertheimerによると、作曲家らが「ウォームでコントローラブル」な空間と評したり、演奏家達が、より大きなスタジオと違って「お互いの話がよく聞こえるから、効率的に演奏出来る」ことが気に入っていました。
 
レイ・エバンズ曰く「とても良い音響と、素晴らしいエンジニア達」。パートナーのジェイ・リビングストンと共に「Buttons and Bows」「モナリザ」「ケ・セラ・セラ」で、オスカーを獲得している作曲家です。全てParamount music stageで録音されました。
 
彼はスタジオ閉鎖の決定を嘆いています。「近視眼的です。商業的、財政的、あるいは収益的理由があるのかもしれませんが、歴史の一部、ハリウッドの魅力と輝きを消し去ってしまいます。」(Jon Burlingame, filmmusicsociety.orgより引用)

Todd-AO, Studio City

アメリカ カリフォルニア州 ロサンゼルス
 
歴史に残る、米国内でも有数の大型施設です。元のオーナーであるリパブリック・ピクチャーズは、最適な録音条件を有する優れたスコアリング音楽堂の設立に対して、1945年にアカデミー特別賞を受賞しています。このスタジオは、1959年に出版のAudio Cyclopediaにおいて、その地位を得ました。60年以上もの映画音楽録音のキャリアがあり、他に例がありません。
 
Brad Cobb氏(DMT Rentals)による収録工程:Marc Gebauerと私は、2005年の春にSimon RhodesのマイクとスピーカーでIR収録を行いました。外部の騒音を避けるべく、深夜から作業を始めました。作業中、スタジオの音響調整(dampening)パネルは、全て降ろしています。B&W 801Dスピーカーを測った9ヶ所に置き、マイクは動かしませんでした。

Pro Tools HDシステム、GenexのオーディオI/Oをサンプル・レート48Kで使用。podiumマイクはAvalonのプリアンプとマイクはノイマンM150、サラウンド用にはB&K4006マイクをSSLコンソールのプリアンプで使用。これらのIRは、2007年12月にAUDIO EASEへ送られる前に、Todd AOでのポスト・プロダクションで2年間使用されました。Todd-AOが閉鎖するのは、本当に残念です。

Netherlands Broadcast studio MCO 1

オランダ ヒルフェルスム
 
Netherlands Broadcasting Music Centerには、3組のオーケストラと大合唱団を収容する程の設備があります。最初のスタジオは1931年に建てられ、1995年に同Centerの利用施設となりました。
 
MCO 1は、同Centerで2番目に大きなスタジオで、Netherlands Radio Chamber Philharmonicの拠点でもあります。高い音響クオリティで知られ、数名から交響楽団までの様々なリハーサルや収録にも適しています。ラジオ、テレビ、アルバムの膨大なレコーディングが、此処で行われました。


Netherlands Broadcast studio MCO 3 & MCO 10

オランダ ヒルフェルスム
 
MCO 3は、メトロポール・オーケストラを収容する為に特別に設計されました。所属ミュージシャン達による最高の演奏が可能となるよう、高水準の設備を有します。同楽団は、リハもレコーディングも此処で行なっています。
 
MCO 10は、ソロやグループ演奏のリハーサルに最適です。Netherlands Broadcasting Music Center内で、最小サイズのスタジオです。 

Netherlands Broadcast studio MCO 4

オランダ ヒルフェルスム
 
MCO 4はオランダ放送合唱団の拠点です。このスタジオには調整パネルが備えられており、声楽に最上の音響設定が可能です。

Netherlands Broadcast studio MCO 5

オランダ ヒルフェルスム
 
Netherlands Broadcasting Music Centerで最大のホールで、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団の拠点です。大きなステージは多段状となっています。広い階上部もあり、オランダ放送合唱団を収容します。このMCO5には、レコーディングの為のコントロール・ルームも備わります。拡散及び集音効果のための音響調整枠や、スタジオ内の反響を調整する遠隔操作のカーテンが設置されています。

Trackdown Scoring Stage

オーストラリア シドニー
 
オーストラリアで最大となる、オーケストラによる映画音楽収録施設の1つです。便利なことに、シドニーのFOXスタジオ敷地内にあります。
 
2003年建設。最新の音響設計により、世界的にも他に無いほど、オーケストラ演奏収録に適した最高の空間とされています。100名以上の演奏家を、余裕を持って収容出来る施設です。

Clinton Recording

アメリカ ニューヨーク州 マンハッタン
 
ニューヨーク内で主要な施設であるClinton Studiosは、10番街にあります。Studio Aが特に有名で、東海岸で最大のスタジオです。広くてサウンド・ステージ式の空間は、最大85名の演奏者を収容します。ライブな床面を補うよう、天井は目と耳を惹き付ける音響処理がされています。落ち着きながらも活き活きとしたサウンドで、フランク・シナトラ、スティーリー・ダン、ジェイムズ・テイラー、REM、セリーヌ・ディオンらのアーティストらが気に入って使用しています。
 
このIR収録作業中、壁上部の音響調整パネルは全て、響く側が向けられていました。

ポストプロダクション用途

Werkspoor kathedraal

オランダ ユトレヒト
 
この工業用倉庫は、鉄道の車両や橋梁などを製造していたヴェルクスプール社が所有した施設の1つです。同社は1913年頃、当時のザイレン市を拠点としました。2014年からの新しいオーナーにより、コンクリートの床を含めた改修が実施され、2016年からはイベントに使用されています。インパルス・レスポンスは、Genelec 1037×1とDPA 4006×6本で収録されました。