Reality(リアリティ)とは?
AAXプラグインによる「リバーブ+環境生成+3Dパンナー」の一体化。さらに独自のインターフェイスで、容易な操作を実現。それはイマーシブ・オーディオのための理想的な制作システムです。Pro Tools Ultimate/Studioが、3D音声ミキシングに適したDAWとして機能します。
空間エミュレーション
モデリングによるIRリバーブと、物理モデリングによる環境のエミュレーションにより、現実世界同様のダイナミクスで音声空間を生成。例えば距離感を音響的に再現することは、単なる音量調整よりも遥かに複雑です。EQの要素や音程が作用し、周辺に存在する個体や構造物からの反響も含まれます。Realityは、各要素を予め算出のうえレンダリングを行い、全てをリアルタイム処理で出力します。
ワン·ミックス、オール·フォーマット
出力フォーマットに縛られません。再生機器やコンテンツの類を問わず、1つのミックスで多数の出力仕様に対応。従来のダウンミックス作業は不要です。設置スピーカーの仕様が異なるスタジオ間でも、完全な互換性によるセッションのやり取りが可能。あらゆるミキシング情報が失われません。
Dolby Atmos®互換、Auro-3D®、22.2ch対応
ステレオや5.1chで作業を始めても、セッション・ファイルは空間情報を維持したうえ、7.1.2chのスタジオで出力可能。位置情報や関連データは、Pro Toolsのオートメーション情報として記録されます。最上位版は、4層空間・最大48ch出力。
近接度と距離感の表現
リスニング・ポイントからの音声の近接度や距離感を作り出します。音源の位置は、単にパンニングでシミュレートされるのではなく、出力設定されているスピーカーが全て活用され、音場内の複雑な反響を再現します。
壁、ドアによる音声屈折
壁やドアで生成される、音声の反響/屈折/回析/散乱が細部まで精巧にシミュレートされます。独自の物理モデリング技術によるものです。
音源の移動や回転
ドップラー効果
屋内と野外の空間シミュレーション
現実感の高い空間はもちろん、リアルでない空間もシンプルな方法で作り出せます。屋内と野外共に、簡単にシミュレート可能。200以上もの空間によるライブラリを備え、録音スタジオ、スタジアム、教会、トンネル、室内競技場、街路、テニスコート他、様々な空気感を再現します。
IR(インパルス・レスポンス)モデリング
世界初のIRモデリング機能。DSpatialのコンボリューション·リバーブは、独自の技術によって非常にリアルかつ没入感の高い、最大48ch出力。実際に耳にすると、きわめて自然なサウンドと認識できるでしょう。非常に大きなダイナミックレンジとパラメータ調整幅は、次世代レベルのアルゴリズムで実現されています。
マイク収録によるIRにおいて質の低いものは、過去の遺物となるかもしれません。
現実感の高いバイノーラル音声
バージョン2.0で、更に現実感の高いバイノーラル出力モードが追加。従来の3方式(Male-A、B、Female-A)に、新しい6方式(HQ Male C、HQ Female C、HQ Male D、HQ Female D、HQ Male E、HQ Female E)で、計9モード。
360度正距円筒図法による画面とエディット
正距円筒図法の画面上で音源を配置しながら、同時に空間を見下ろす画面にて、その音源の距離感をプログラムできます。
1〜2次 Ambisonics出力
360度動画、VRコンテンツ制作向けとして、FuMaとAmbiXフォーマットによる出力に対応しています。
Pro Toolsとのインテグレーション
動作環境
AVID Pro Tools HD 11、12、Ultimate、Studio
注)2023年5月現在、Pro Tools 2022.10以降には対応していません。Pro Tools 2022.9以前の環境でご使用ください。
Mac Pro(late 2013〜)、最小CPUで6コア 3GHz、32GBメモリ、デュアルAMD FirePro D500 グラフィックス・プロセッサ(各々3GBのGDDR5 VRAM)
macOS 10.8.5 〜 12 Monterey(Appleシリコン搭載環境はRosetta 2経由で動作、macOS 13 Ventura 未対応 )
iLok 2/3(別売)によるライセンス管理